精神詩(2) -Tranquilizer-

□作品No.11〜15
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NO.11

輪の理



 秋
命が枯れる
次の世代を産み残し
枯れて地中へと旅立つ

 冬
命が凍る
耐え切れない弱さが
凍って砕かれる

 春
命が解ける
眠りから覚めた思いが
空から芽を出す

 夏
命が落ちる
空に浮かぶ入道雲
其れは蟷螂の卵


空から這出た不気味な命
蟷螂のように次から次へと
餌を求めて地上へ降り立つ
心に巣くい
心を貪り喰う
空から這出た貪欲過ぎる命
蟷螂のように次から次へと
餌を求めて互いに喰い合う
最後の一人
決まるまで




―――――――――――――――
蟷螂って残酷だよな、と思い。
イノチは他のイノチの下でしか成り立たない
と云うメッセージ。
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