精神詩(２) -Tranquilizer-
□作品No.31〜35
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No.31
独奏会<ﾘｻｲﾀﾙ>
月を背に
奏でる夜風の
練習曲<ｴﾁｭｰﾄﾞ>
観客は闇
飲み込まれる音
行き場を失った想い
紡ぐのは遁走曲<ﾌｰｶﾞ>
偽りの光を撒き散らす
彷徨う星々の輝きに
響かないのは
狂詩曲<ﾗﾌﾟｿﾃﾞｨ>
作り出したのは
狂い壊れた追復曲<ｶﾉﾝ>
繰り返されるのは
夜風に掻き消されるほどの
か弱き小夜曲<ｾﾚﾅｰﾄﾞ>
闇から音が吐き出されて
奏でたのは夜想曲<ﾉｯﾄｩﾙﾉ>
観客が消える頃
鳴り響いたのは
輪舞曲<ﾛﾝﾄﾞ>
朝日が見える前に
幕を閉じた
夜風が奏でた
闇色独奏会<ﾘｻｲﾀﾙ>
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漢字を全てカタカナ読みにさせたかっただけですが(苦笑)
夜の悲しさというか、虚しさというか
そんなものを。