人生の杜
□自然農
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<クローバー草生米麦直播法>
雑草防除の方法としてもっとも根本的方法となり得る生物的防除法がある。
毒には毒を、草には草でという考え方から、私は米麦の雑草対策について試験を重ねてきた。
【方法】
[1]秋稲のある間に、田一面にクローバーを散播しておく(アールあたり60グラム)。
普通十月であるが、稲がないとき九月上中旬でもよい。
[2]稲刈り取り、不耕起のままで麦を直播する。
初期はクローバーも小さく、雑草と共生する状況であるが、春三月に入ると急速に伸長し、麦
刈り取り前後から猛烈に繁殖して雑草を圧倒するようになる。
[3]麦刈り取りと同様(同時?)にクローバーも藁柄から上が刈取られる。
[4]その跡に不耕起のままで水稲(の種籾)を播く(わけであるが)。
このとき一時湛水するか、除草剤?でクローバーを一時枯死に近い状態にしておかないとクロ
ーバーの再生が激しくて、稲の苗が圧倒される。
[5]稲の生育期間中は、間断灌漑によってクローバーを生かさず殺さずの状況制御して、雑
草の発生を防ぐわけである。
クローバーは高温時では湛水で生育が停止し、数日の湛水で枯死する。
◎雑草防止法
効果的なのは作付け体系によるものである。
作物と作物が連続する。すなわち、水稲の刈取り前に麦を直播し、麦の刈取り前に水稲を直播
する。
◎注意点
・麦の株間を狭めることによって、水稲時の雑草発生量が少なくなる。
・品種(背丈の低い品種を選ぶ)や作付け時期を変えてみる。
・耕種法や灌漑水法を変えてみる。(その土地の性質が関係する)
◎灌漑法
私は稲の前半は、畑栽培から出発して、間断灌漑を行い、幼穂期以降は間断〜節水栽培を行う
のがよいと思っている。