人生の杜
□自然農
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<無除草論>
◎地中において各種各様の微生物が、相争闘し相共棲して生存しているように、
地上においても、各種、各様の草木が共存、共栄しているのが自然の姿である。
◎樹木があってその下に雑草が茂るのは、むしろ最も自然な原野での姿であり、
雑草の繁茂によって樹木の生長が不可能ということは考えられないことである。
◎もし地上に雑草が生えなかったなら、地球の表面はこんなに肥沃な土壌とは
ならなかったであろう。大きい目で見れば雑草は必要なものであり、除草のも
とに取り除かれるよりも、むしろその力を利用することのほうが、より利口な
やりかたである。原則的には雑草との共生が可能である。
◎雑草は雑草によって除くほうが賢明である。多くの雑草を一つの草によって
駆逐することもできる。
○草生栽培
私は麦を稲の立毛の中に、クローバーの種と同時に播く。
あるいは、麦のある間に、その中に種モミと緑肥を播くなどという連続方法に
よって、より自然を活かした米麦作をやり、無除草栽培を試み、無除草でなん
らさしつかえないことは明白になった。
無除草・無肥料による野菜の野草化栽培についても確証を得ている。