人生の杜

□自然農
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<無耕起論>

◎耕すと土は悪くなる。

鋤鍬で耕してやれば、土地は軟らかくなり、空気が入り作物によく吸収
されると思っている、ことの誤り。

理由は、壁土をねる作業と同様、鍬で土を耕せば耕すほど、土の粒子
は小さくなる。その土の分子は、並列的となって、分子間の空間は少な
くなり、土は固くしまってくる。
(ただし最初の土の種類性質により異なり、この限りではない)

◎土は自らを耕す。

山林の樹木は、なんの人為的手段が加えられなくても、空にそびえる巨
木が繁茂するだけの土壌条件を自らの力で作っている。

自然では、草や木そのものが、あるいは土壌中のミミズやモグラが土中
の家畜のような作業をして、完全な土壌改良をやってきた。

表土は草によって、深部は樹木の根によって耕せばよい。土の改良は
土に、植物の生長は植物の力にまかすほうが賢明である。
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