お題

□08.まっすぐなひとみにやられました
1ページ/1ページ


「…いけません」
「あー…」
「絶、対、に、いけません」
「わかったから」
「いーえわかってません」
「…」
「これ以上するというなら」
「…」
「私を倒してから行って下さい!!」

仁王立ちで俺の机の前に立ちはだかる千鶴

その上にある、書類たち
ああ、仕事残ってんだよな


「それは明日までに出さなくてはならないものなのですか!!」
「いや、そういう訳では」
「そらみて下さい!!もう立派な病気です!!職業病です!!」
「病気ってお前な…」
「いーえ病気です。休んで下さい」
「別に疲れてねぇよ」
「歳三さん。今日左手でお箸持って「食べにくい…」とか言ってたのだれですか!!」
「…」
「昨日なんか冷蔵庫の中にボールペン入ってましたけど?」
「…あー…寝ぼけてたんだよ」
「もーいい加減にしてください!!」

「…落ち着け千鶴」
「いいえいいえ!!おやすみしてくださるまで退きません!!仕事のし過ぎ。ダメ、絶対!!」

ジィッと睨みつけてくる千鶴
ああ、これはテコでも動かないな…

「わかったわかった。休むよ」
「ほ、本当に?」
「本当だ。俺は今から寝る」
「良かった…」

ほっと息をついた千鶴が此方に向かってニッコリ笑った
その笑みが可愛くて…なんかもういろいろたまらない

「千鶴おいで」
「?はい」

俺は近づいてきた千鶴を捕まえるとニッコリ笑った(つもり)
千鶴は何か感づいたのか俺から離れようとする
そんな事を俺が許すはずもなく

「千鶴。寝る前に心も体もリフレッシュした方がより休めるとおもわねぇか?」
「思いません。寝て下さい」
「バッサリだな」
「…」
「わかった。膝をかせ千鶴」
一時間たったら起こしてくれ。と伝えてまぶたを閉じる
何だかんだで彼女には勝てないのだ俺は
いっつも言いくるめられて逆らえない


千鶴が俺の髪を優しく撫でる
なんだか眠くなってきた

「おやすみなさい」

優しい千鶴の声が聞こえた気がした


















まっすぐなひとみに
やられました


俺は千鶴の目をみると、なにもできなくなります









オマケ

(歳三さん寝てる時、色気すごい…薄く開いた口が…)
「んん…」
ゴロリと寝返りをしてまたスヤスヤと眠る
(…エロい歳三さん…素敵)
「ん…ちづる」
(かわっ……あれ?ん?なんだかお尻に違和感…)

さわさわさわ

「…」

さわさわさわさわ

ベシンッ

「う、」
「起きてますね歳三さん。最初から起きてますね」
「くー…」








2010826

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ