書物

□雪が溶けるまで
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「よっ」
「す、スクアーロ!?」

窓が明らかに人工的なガンガンという音をたて、不思議におもったディーノがカーテンを開ければ少し雪がつもったスクアーロがいた

「わぁ…どうしたんだよ」
頭の雪を落としてやるため軽く撫でると、気持ちが良かったのかスリ…と頭を手に押し付けるスクアーロ

「どうしたってクリスマスだろぉ゛が」
「あぁ…そっか……よく休みとれたな」
ディーノの言う通り今休みをとるのは相当難しかった
「ほんっっとぉ゛に苦労したんだからなぁ゛!!」
「だよなー、だからか…」
そっとスクアーロの右頬に触れる。一見なんの変わりもないが、よく見れば軽く腫れている。
「…どうしたぁ゛?うかねぇ顔して…クリスマスだぜぇ゛……」
「う、うん」
スクアーロが心配そうにディーノの顔をのぞく。
「うぅ…すみません!!今日は…」
「俺が片付けたぁ゛!」
「へ?」
「今日の仕事。というか明日のもだなぁ゛!それに俺、一週間休みとったし…」
「へ、へ、ちょっとスペルビさんっ」
焦るディーノの頭をスクアーロはさっきのお返しとばかりに両手でクシャクシャと撫で、特別優しい顔で言った
「…だからよぉ゛
雪が溶けるまで一緒にな、まぁ゛…」
「ははっ何照れてんだっ」
スクアーロは、あぁ゛ーと声を出しながら抱き締め


「ディーノ!とりあえずti amo」
「普通、とりあえずBuon Nataleだろ……ti amo…」




ti amo 愛してる
Buon Natale メリークリスマス
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