書物

□砂糖とスプーン
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任務が終わり久しぶりにディーノの家に行った。相変わらず豪華な家だし、部下がいなくなれば滅茶苦茶だったけど、変わってないなくて安心だ。
「よっ。久しぶりー!」
「よぉ゛、懐かしいな」
「懐かしいって3ヶ月だけだろ?離れたのは」
「3ヶ月は長いだろぉ゛が!!…まぁ゛とにかく会いたかったぜぇ゛!」

軽く抱き締め、ディーノがケーキやら紅茶やら綺麗に並べてくれた席に着く。余談だが、アイツは記憶力が悪りぃ゛。毎回出してくれるケーキなどに流石に耐えきれなくなり思いきって、実は甘いものが苦手と言ったんだが、次の日遊びにいったらまたケーキが出てきた…


「ほい」
「ありがとな」
ディーノから紅茶の砂糖を渡された、まぁ半分くらいなら飲めるだろうと指で抑えながらいれてたらディーノの手が重なり全ての砂糖が紅茶にはいっていった。
「うぉぉ゛い!?何しやがるっ」
「わりぃわりぃ」
謝る気はゼロというかマイナスだろ
「すっげぇ甘くなったんじゃない?」
ニヤニヤと笑うディーノにコイツの記憶力は特に悪くなかったんだと安心した…お返しに二袋いれたら
「俺甘いの平気だぜ」
とスプーンでまぜそのスプーンを舐める姿にスプーンが羨ましくなった
変態な考えを消すように今日も甘いものを食べる
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