拍手のお話

□どじっ子シリーズ
3ページ/7ページ



 七松 小平太




「いけいけどんどんアターック!!!」

『・・・え?』


ドゴーーンッ!!


「や、やばい!!大丈夫か!?」

「七松先輩!?何巻き込んでるんですか!?」


だからあれだけ
無闇にアタックしちゃ駄目だって言ったのに!
先輩が放ったボールはそばを通りかかった
くの一にあたってしまった


「ごめんな、ちょっと方向を間違えた!!」

「この人死んじゃいますよ!?」


もうぐったり倒れてるし!
殺人にならなければいいのだけれど…


「ええ!?いやだぞ!死なないでくれ!!」

『ふゅううう〜〜〜っ!』


そんな変な泣き声がしたと思ったら
涙ながらにその人は顔をあげた


「大丈夫だまだ息はある!!…っ///」

『いたい、よお…っううう…』

「大丈夫っすか…?保健室でも」

『ふゆぅ…、頭あたったあ…!』


そりゃ当たったら結構痛い
今意識があるのが不思議なくらいだ
何故か分からないがぼーっとしている
七松先輩はあてにしないで
この人を俺は連れて行こうとした


「保健室連れて行きますから」

「いや!三之助!この子は私が連れて行く!!」

「七松先輩!?」

『え?え?』

「すまんな、傷物にして…!」

『え?傷ものって…?』


そい言うと七松先輩はその人を抱き上げた
この抱き上げ方は俗に言う…

  お姫様だっこ!!


「私が責任取るから、な///」

「ええええ!?ちょ、先輩!?」


何を言い出すんだ!?
ていうか、先輩は何で顔が赤いんだ!?
何故照れてるんだ!?


『せきにん?え?』

「嫁にもらってやるから安心しろ!」


我等が暴君は
不運なお姫様を連れて行ってしまいました


「最初は優しくするから、なっ///」

『(最初って…最初から頭痛いよおっ)』


.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ