拍手のお話

□VSシリーズ
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 喜三太VS与四郎



「喜三太ー・・・」

「なんですか〜?与四郎先輩?」

「・・・そろそろ代わるだーよー」

「あと、ちょっとです〜」

『与四郎我慢しなってば、喜三太は私のなんだから、ねー?』

「はにゃ〜?先輩が僕のなんですよ〜」

『可愛いなあ、喜三太』

「・・・はあ」


そう言ってまたきゃあ、きゃあ、とじゃれはじめる二人を見てため息をついた
喜三太ばかりずるい、と思うが
先輩なんだから我慢しよう、と耐えていた

ん!やっぱ男は我慢が大切だべ!


『喜三太可愛いなあー!大好きだよ』

「えへへ、僕も先輩がだーいすきです」

「・・・・・・」


でも、もう我慢ならなかった
喜三太が後ろから抱きしめられてるのを見て
わなわな、と嫉妬心が燃えてきた
しかも、大好きだなんて
俺ですら言われた事ねぇーべよ!


「しかたねぇー・・・」

『わあ、与四郎!?』


喜三太を後ろから抱きしめてるコイツの
そのまた後ろから俺も抱きしめて
それに加わった


「喜三太がいけないんだべー、代われっつーとるによー」

「三人で抱っこもいいですね〜?」

『与四郎ったらー』

「んーー?」

『喜三太をそんなに抱っこしたかったの??』

「・・・ちげーよー」

「〜♪〜〜♪」


喜三太に勝てるのは
何時の日か


『三人で抱っこもいいかも、ね///』

「僕もいいと思います〜!」

「二人でしたいべー…」


抱きしめたいのは喜三太じゃなくてお前。


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