拍手のお話
□先生と生徒シリーズ
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立花 仙蔵
「先生、どうですか？私と町にでも、」
『う〜ん、また今度ね』
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「先生・・・二人きりで勉強を教えてはくれませんか・・・」
『立花くんの方が頭がいいよ〜』
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「先生！今夜大事なお話が！」
『眠いからまた明日〜・・・ふああ〜』
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「何・故・だ！！」
何故だ、
何故私の誘いを断る！？
私は誘いを断られた事などないのに！
あの人はどこか抜けている
『立花く〜ん』
「あ、先生」
『昨日の話って？』
「あ、」
『あれ？お話無いんだっけ？』
「あ、はい、もう大丈夫です・・・」
『そっかあ、じゃあ、またね〜』
「・・・・・・」
今夜だ！
今夜また先生の元へ行って
完璧な雰囲気で
完璧な告白をしてやる！
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『え？』
「だから、お話が」
『ああ、昨日の？やっぱり、まだ悩んでたんだね〜』
「・・・はあ、」
全部、貴方の事なんですけど・・・
雰囲気をぶち壊さないよう
それは伏せておいたが
どうも調子が狂う
『勉強のこと？』
「いえ、」
もういい、
言ってしまえば
すべて楽になる
「先生・・・」
『な〜に？』
「先生が好きです」
『・・・へ？』
「き、聞いてましたか・・・？」
『う、うん、き・・・聞いてたよ、聞いてた///』
ぽかん
と呆けているかと思ったら
意外にも顔を赤くして
動揺している
こうなれば
もう、こっちのペースだ
「先生、私のことは嫌いですか・・・？」
『き、キライじゃないよ！///』
「私は先生を愛しています」
『えええ！？///』
そう言うと
さらに赤くなって
とうとう、俯いてしまった
可愛い、可愛い、先生
「ねえ、先生は？」
『わ、わたしっ///』
「はい、」
これで決まった！
と・・・思った
『ごめんなさいいい〜〜立花くん！！！///』
「うをおお？」
『返事はまた今度〜〜！！///』
断られたかと思って
後を追いかけて見ると
廊下の隅で
悩んでいる先生が居た
これで今度から
意識してくれるだろうか
「先生、」
『た、立花くん！！///』
「いい返事、期待しています」
『う、うん、///』
一筋縄ではいかない人
それはそれで
可愛いじゃないか
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