拍手のお話

□つんつんシリーズ
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 善法寺 伊作



「くっしゅ!ごほっごほっ」

『・・・』

「はっくしゅん!」

『・・・なんで』

「・・・え?」

『なんで風邪なんか引くのよ!』

「ぐしゅっ、なんれらろうね、ごめんれ?(なんでだろうね、ごめんね?)」

『風邪なんかに負けるなんて』

「ゲホッ・・・しょうがらいよ(しょうがないよ)」

『・・・この不運野郎!』

「ははは、そうられ、(そうだね)」

『・・・・・・』

「げほ、ごほっ」

『・・・早く寝てなさいよ』

「で、でも・・・ぐしゅ」

『お粥持ってきてあげるから、薬でも飲んでなおすのね!』

「ふふ、ありらとう(ありがとう)」

『か、か、勘違いしないで!///』

「?」

『私に風邪が移ったら大変でしょ!だからよ・・・///』

「そうられ(そうだね)」

『・・・じゃあ、もって来るから』

「くしゅんっ・・・うん」

『・・・ちゃんと、寝ててね?』

「はっくしゅん!・・・うん、だいじょうぶ」

『ほんとうに・・・大丈夫だよね?』

「ただの風邪らから・・・(ただのかぜだから)」

『・・・うん』


早く、治すから
そんな顔しないで?
悲しい顔なんて、見たくないんだよ?


『早く、治らなきゃ承知しないからっ』


一番の薬は
君の元気なその姿。

早く治すから
大好きな君に
風邪が移りませんように


おわり(2009.1.10)
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