拍手のお話

□つんつんシリーズ
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 綾部 喜八郎



『綾部!!』

「・・・何ー?」

『見てないで、助けなさいよ!』

「自分で落っこちたんじゃん。」

『・・・・・・』

「?」

『あ、アンタが穴なんか掘ってるからよ!』

「・・・そうなの?」

『そ・う・な・の!』

「じゃあ、助けるか」

『・・・はあ』

「よいっしょ」







『・・・』

「あれ?お礼は?」

『あんたの所為で落ちたんだから、お礼なんて無しよ!無し!』

「そう、」

『・・・本当に何考えてるんだか』

「なんか言った?」

『いいえ、何にも!』

「ふーん」

『はあ、怪我した』

「怪我?」

『足、すりむいたの!』

「・・・」

『あ、あ、あ、綾部??///』

「保健室」


綾部に、抱き上げられた
恥ずかしい
恥ずかしい!
恥ずかしい!!


『下ろせ!下ろせ!///』

「だって、僕の所為でしょ?」

『え、そ、それは///』

「だから、大人しくしてて」

『・・・///』


本当に何考えてるんだか
でも、もうちょっと
このままでいても
・・・いいかな、


「足、痛くない?」

『・・・痛くは、ない、』

「そう、良かった」


全部
綾部の所為にして
ごめんね、
素直になれない私を許して


.
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