拍手のお話

□無愛想シリーズ
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 潮江 文次郎



「お、おい!///」

『・・・?』

「なあ、町にでも行かないか・・・?///」

『お前と・・・?』

「まあ、そうだな///」

『嫌だ』

「な、な、な、何故だ!?///」

『暑苦しい』

「っ!!」(泣きそう)

『・・・でも、町はいいな』

「そ、そうだろう!な?行かないか!?」

『そうだな・・・』

「(ドキドキドキ)」

『たまには、いいか・・・』

「お、俺、準備してくるから!!」

『ああ、』

「そ、そのまえに・・・!」

『・・・?』

「好きだ」

『は?』

「お前が、好きなんだ」

『・・・・・・』

「こんな俺じゃ、ダメ・・・か?」

『・・・だ、だ、だ、』

「?」

『だめじゃ、ない・・・///』

「・・・・!!///」


ギュウウウ!


「好きだーー!///」

『あ、暑苦しい・・・』


強張る体を更に抱きしめて
学園中に響き渡るような声で
愛を叫んだ


「な、なあ・・・」

『・・・近寄るな』

「抱きしめたい」

『・・・少しだけだぞ///』


暑苦しくても。
素っ気無くとも。

いつかは
思いなんてもの
相手に必ず、届くから


おわり(2009.1.3)
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