忍術学園上級生
□デート、しませんか?
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「っ〜!どうするか、な…」
俺が今、誰も居ない部屋でひとり
頭をかかえて何時間も何時間も悩んでいる事は
もう本当に目に入れたって痛くないようなくらい大事な彼女を
ただ町へ誘うと言う事である…
そう、世間ではいわゆるデートってやつだ。
なんで片思いならまだしも相思相愛の恋人同士で悩む事になるなんて
今までは絶対に思いもしなかった
普通ならもっと、優しく格好よく
誘う事が出来るのだけれども!
こんなにも悩んでいるのは…そう
「アイツ等さえいなければ…!!」
俺は何にも悪くなんか無い
全部全部アイツ等が居るからいけないんだ!
そんな言葉も部屋の壁に虚しく吸収されて消えていった
これは俺、食満留三郎の
苦悩の一日を描いた物語の始まりである
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