忍術学園上級生

□先生でも知らない事!
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「おーい!!皆!!ちょ、マジすげーよ!」


さっきからドタドタ廊下から煩い音がしていたかと思えば……
犯人はコイツだったか。
小平太は教室に入って来た途端に、俺等の方へ走ってやって来た
目はいつも異常にキラキラ輝いていて
凄く何か言いたそうに、興奮しているのが俺でも分かった


「・・・何だ小平太、落ち着け。」


いつも、とは言えないが…
俺達の仲では一番冷静な仙蔵が口を開いた
一方の俺は、小平太はまた俺や文次郎まで巻き込んでバレー大会しよう!
などという事を言われないか心配だった
あれは俺や文次郎でもきつい……。


「仙蔵!私!落ち着いてらんない!!」

「アホ。」

「用件が何も分からねぇじゃねえか!」


落ち着いてらんない!と言った小平太に
一瞬だけ犬の尾が見えた気がする
…うん、アイツはまさしく犬だもんな。
俺がそうのん気に考えているうちに、とうとうキレ出した文次郎だが
アイツも小平太が何の情報を持っているのか気になる様子だった


「おおっ!そうだった!ヤバイよ!本当、聞いて!」

「だから聞いてやろうって言ってるだろうが…!」


そしてとうとう言い出した小平太の言葉に…


「あのさ!あのさ!名前先生!!」


…俺達は言葉を失い、固まった。


「・・・名前先生がど、どうした!?」

「・・・手短に話せ」

「え?名前先生??」

「・・・ぼそぼそ」


今まで口を出してこなかった伊作や、あの長次まで興味深々と言った様子だった
この俺だって名前先生の事は気になる。
…物凄く気になる。
名前先生は下級生の教科を少し担当していて
上級生の俺達六年生とは全く縁が無い。
俺や他の六年生だって話かけた事はいくらかあるが……
初対面だった事もあってか、どうすればいいか分からないといったように
頬を赤らめて、おどおどした口調で謝罪しながら去っていった
あの仕草や綺麗とも可愛いとも言える容姿に、きっと男ならときめかざるおえないだろう
お、俺だってはっきり言って可愛いと思う…///
それくらい名前先生は俺達にとって魅力的な存在なのだ


「で、どうしたんだよ」

「お?留ちゃん気になる・・・?」

「うるせぇ、早く話せよ///」


そうだ気になるに決まっている
先生が好き、だから


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