□嘘とか愛とか
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†紫苑side†


「ネズミ、どこ行くの?」


朝早く出ていこうとしたネズミに声をかける。



「あんたに関係ない。」



いつもの言葉。



「君の事だから関係なくなんかない。」



これもいつもの言葉。



ネズミは溜め息をついた。



「押し付けたい訳じゃないが、俺はあんたのために言わないんだぞ。」



ネズミは僕の為に言わないという。


これも愛だと。



でも



「僕は君の事を知りたいんだ!嘘とか愛とか関係なく、僕は君と対等でありたい!」



君の事を知りたい。


この言葉を君は嘘だと言うけど、僕は本気なんだ。


惹かれてるって言葉も

君を知りたいって言う言葉も嘘では無くて。



愛してるからこそ知りたいと思う。



愛してるからこそ、対等でありたいと願う。



それの何処がいけないんだ、ネズミ。答えてみろ。



ネズミは僕の心を読んだかのように、目を逸らした。
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