Cross World

□PHASE-02
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日本代表決定戦――

各ブロックによるバトルトーナメント戦で優勝したトレーナーが日本代表決定となる戦い。

この大会で唯一例外なのは世界ランカー一位のライバルが戦う、百対一によるバトルロワイヤル戦でありライバルはまだ戦ってもいないのに控え室で真っ白に燃え尽きていた。


そして―――


「よっし!」


大会のルールを先程説明されたサトシは、ただいまブロック決めの為にコイキングを釣り上げていた。

勢いよくコイキングを釣り上げたサトシの目に、【A-3】と書かれたコイキングが映りサトシはそれを運営委員の女の子に渡す。


「えーと、マサラタウンから参加されたサトシさんはAブロックの三番ですね。Aブロックはここから右手に行かれた場所に繋がっていますのでそちらへとお進みください」

「ありがとう」

「いえいえ」


間宮あかりという名札をつけた女の子にお礼を言って、サトシは一先ずイチカ達がいる場所へと向かう。

イチカやシンやシゲルはどのブロックだろう?

もしかして全員一緒とかならないよな?

早く聞かないと。


「おーい!三人共ー!」


サトシはイチカ達がいる場所に手を振りながらやって来ると、三人はサトシの声に気付いて手を上げていた。


「どうだったサトシ?」

「オレはAブロックだったよイチカ。それよりも三人は?」

「四人ともうまい具合にバラバラになったな。イチカはBでオレはCでシゲルはDなんだぜサトシ」

「そうなのかシン?」


イチカとシンの言葉にサトシは少し残念そうにガッカリしていた。

久し振りにイチカやシンやシゲルと戦えると思っていたのに、まさか全員がバラバラになるとは予想できなかったからだ。

せっかくシゲルと握手して戦おうと言ったのに、とサトシが落ち込んでいるがそれはシゲルも同じだったらしく肩を竦めていた。


「神様もイタズラ好きだね。まさかサトシと戦えないなんて…」

「こればっかりは仕方ねぇよシゲル。代表になってからサトシとは戦えよ」

「…そうだね」


シンにそう言われてシゲルは渋々納得していた。

今回の目的の一つは先送りかな、と溜め息を吐きながらシゲルは大会のルールについて話を始める。


「ところで三人はどのポケモンで戦うのか決めたのかい?」

「使用ポケモンは三体だっけ?しかもトーナメント中はその三体しか使用できないんだよな?」
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