†禁断夢愛ノ紅蓮領域†
その時、ココはエデンの楽園となる。
二人しか入れない禁断の領域。
御主人様に選ばれた……特別な奴隷だけが入れる領域の扉を。
貴方は開ける事が出来ますか?
††††††
口の動きだけで助けを求める、「タスケテ」と………。だけどそいつは妖しく薄笑いするだけ………。
助けるどころかその口許以外動かない。瞬きさえない。完全に躯が飲まれる瞬間を見逃さないように、の方法か………。
だけどそれはまだまだのようだ。だからもう動けば良い。再び諦めてそう思うと、そいつは測ったように動いた。
伸ばされた腕は頭を掴んだ。そのまま引っ張る。激痛が走る。それさえ訴えれない。
首が不況な音をあげる。躯は鮮血の渦から出られないのに首だけ伸ばされ……。結果。
首だけが、渦から逃げた。
(少女の過去より)
またのお越しを御待ちしております………。