今朝、無線ゴーレムから連絡が入った。
夕方には戻れる、と。
待ち遠しくて、お昼過ぎから何度も地下水路への通路を見てはため息。
コムイさんに「少しは落ち着きなさい」なんて笑われてしまった。
これが落ち着いていられますかっ。
だって、いつ帰れるか分からない長期任務に行ってから、ずっと無事を願って、帰ってくることを、ずっとずっと待っていたから。
早く、逢いたいんだもん。

「僕も、早く逢いたかったですよ」

振り向けば、にっこりと穏やかな笑みをたたえた愛しい君。
考えるより先に体がアレンに向かう。

「アレン!」

首にぎゅっと抱きつき、顔を埋める。
アレンも、私の腰に手を回して抱きしめてくれる。
なにかが満たされた、気がした。

「長い間、待たせてすみません」

「ううん」

あんなに話したいことがあったのに、いざアレンに会ったら全部とんでっちゃった。
でもね、これだけはあなたに言わなくちゃ。

「お帰りなさい」

腕の力を緩めて、ちゃんと向き合ってからそう言うと、優しく私の名前を呼んで、ただいまとアレンは微笑んだ。


I'm home...


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祝!連載再開!!



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