突発的

□変態女の裏の顔
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(自分はウソの塊なのだ)


『だーれだ』


リョーマたんに目隠しをした。


「ハルヒ先輩……」


『あったりぃ。やっぱ運命の男はリョーマたんね。さすが』


「すまないが桃枝ハルヒ。部員を返してくれるか?越前が嫌がってる」


『手塚ぁ〜、どこら辺が嫌がって見えるのよ!このうっすら汗とか冷たくなってる指先とか守ってあげたくなるのはなぜ?』



「俺に分かるはずない」


『馬鹿っ』


「このたわけもんがっ。真面目に仕事しろ」


『げ、真田武将っ』


ゲンコツ嫌だ。もうダッシュで逃げるとキェェエなんて叫んじゃってさ。クワバラクワバラ。


「ハルヒ先輩っていつからあんなのに?」


リョーマは、周りにいるテニス部に向けて問いかけた。ちなみに今日は三校合同の練習試合。



「さ〜?マネージャー始めたときは普通だったよ。うん、普通だったな」


「そうそう、幸村の言うとおり普通だったぜぃ。でも、途中から本性表したけどよぃ」


「あーん?アイツ隠してやがったのか」


『真田武将ォォ〜堪忍して』


「アイツが普通って、笑わせてくれる。忍足並みにド変態な奴がな」


「確かに。困ってるんだよ。後輩のマネージャーに手を出すしさ」


「幸村、アイツ女にも手を出すのか」


「そう」


『日吉っ、私と愛のヴァージンロード一緒に歩まない?』


「は?」


「てめえ、ハルヒ!!俺様の部員にまで手を出すとはいい度胸だな。あーん?」


『恋愛は自由ですもん』


ドン、と自信たっぷりに言いはなつハルヒ。


「桃枝、寝言は寝て言いやがれ」


『いーだっ』


「史上最強、可愛くないッスね。ハルヒ先輩」


『赤也、今日泊まろう。それは愛情表現の裏返しなのよね。きっとそうに違いないっ』


「断じて違うッス」


(明日と迫っている)(今日は花を買っていこうか)(   が好きなお菓子も忘れずに)



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