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□そんな彼らは
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「だぁぁあああ」




一人の女の男らしい叫び声が響き渡った。












だから彼らは












「なんだ?」


叫び声に反応した二期ロックオン、ライルはフヨフヨと通路を移動していた。
一回だけ聞こえた叫び声の正体を突き止めるためにキョロキョロしていたが、二つの見知った色の制服を見つけて、後ろから近付いた。



「・・・ロックオン・ストラトスか。どうかしたか」

「いや?こっちから叫び声が聞こえたからきただけ」

「あぁ。あれ、ね」



オレンジを着こなす男前が遠い目をしたのをみたロックオンは首を傾げる。

そしてまた自分がよそ者な気がしてならなかった。
彼らは知っていることなのに、自分は知らないその事実に。



「そんな顔をするな。ついて来い」

「うわっ。ちょっと待てよ」

「僕も行こうかな」



青いリーダーに連行される形で、ロックオンは叫び声のもとに行けることになった。









「覗いてみろ」

「入ったらダメなのかよ」

「うん。ややこしくなるから」



はっきりとアレルヤに言われ、ロックオンは渋々隙間から部屋の中身をみた。



「長官殿と・・・女の子?」

「まぁちょっと見てて。わかるから」



上から降ってきた言葉に従ってそのまま覗きつづけた。












「ティエリア!無茶な使い方をするなって」

「きちんと調整している。無茶などしていない」

「・・・損傷が凄いよー、君の機体」

「関係ないな」

「心配してるんですが」

「ふっ知っている。君は僕を愛しているからな」

「な!それは君でしょう?私はそれよりおもーい愛だから」

「君より想っている自信はある」

「どんな自信だよ。私の方が想ってます!」














そこから聞こえてきた会話。


それに思わずロックオンは頬を引き攣らせた。



「なんだ、あれ」

「もともと仲良かったんだけど、ここまでになるとはね」

「バカップルというらしい」

「んな解説されなくても分かるぜ。あんなんみればさ」



ロックオンが笑って刹那に答えると、そうかと彼らは綺麗に笑う。
それをみたロックオンは二人に心配をかけたことを感じた。

にっと笑って声をあげて笑うと、アレルヤの顔が青ざめた。

なんだと首を傾げると冷や汗をかくアレルヤの隣にいた刹那はすでに消えていた。



「ロックオン、う後ろ」

「う、後ろ?」



嫌な予感からゆっくりと振り返ると、そこには怒りをあらわにした紫がいて。





貴様等は何をしている





そんな怒声がトレミーに響き渡った。






ハレルヤのと似た感じ。
(09/07/02)


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