キリ番・頂き物・企画物
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屋上・・・
昼休みの終わりの予鈴がなるも、ピクリともせずスヤスヤと眠っている日那。
仁王「日那、起きんしゃい。授業はじまるぜよ。」
日那「ん・・・。今日はサボりです。そのまま寝かせといてください〜。」
仁王「今日もじゃろうが・・・ったく・」
だが、その仁王もその場を動こうとしない。
日那「仁王先輩?行かなくていいんですか?」
仁王「俺もサボるぜよ。」
日那「仁王先輩だって人の事言えないじゃないですか〜。ん〜!!よく寝たぁ〜。やっぱりこの時期は屋上で寝ると気持ちいいですよね〜。」
と起き上がり背伸びをする。
日那「わぁ〜気持ちい風!!」
風が優しく吹き、2人の髪を揺らす。
日那「仁王先輩ってなんでそんなに髪サラサラしてるんですか?」
と横で寝ている仁王の髪にふれる。
日那「シャンプー何使ってます?トリートメントとかしてるんですか?いいな〜髪染めても痛まないって〜。」
仁王「日那。」
日那「はい?うわっ!!」
ドサッ・・・
髪をさわっていた手を引っ張られ、寝ている仁王先輩の胸の上に倒れこんでしまう。
日那「仁王先輩何すんですかっ!!」
と起き上がろうとするが、今度は頭を抑えられて起き上がる事が出来ない。
頭に置いてあった手が、髪の毛へと移動して私の髪を手に絡ませる。
仁王「日那の髪も綺麗じゃよ。」
日那「仁王先輩、髪は女の命っス!!」
仁王「ククッ・・・そうか。」
日那「じゃぁ、男は何が命なんですかね?大切なものってなんですか?」
仁王「まぁ俺の場合は決まっとるけどな。」
日那「何?何ですか!?」
と興味津々に聞こうと仁王の胸の上から顔をあげようとするが、
グイッと持っていた髪の毛を引っ張られ、また胸の上に戻されてしまう。
日那「も〜何なんですか〜。」
仁王「俺の大切なものを逃がしたくないんでな。」
日那「・・・・仁王先輩。」
仁王「ん?」
日那「先輩のここすっごくドキドキしてる。仁王先輩もドキドキする事あるんですね。」
と胸に耳を付けてニコッと微笑んだ。
仁王「バーカ。」
そういって目をつぶる。
私もつられて目をつぶると、またやさしい風がふいて2人の髪を揺らした。
その後、抱き合うように眠りこけた2人を見つけたR陣に仁王が何かをされたのかは言うまでもない。
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