秋の線香花火

□彼女と僕
1ページ/4ページ

僕は今、大学生。
そして、彼女がいる。
彼女とは違う大学で、たまたま知り合った。

そう、たまたま同じ時の同じ場所で同じ空を見上げていた。
それだけのこと。
ふと空から視線を戻したら、彼女がいた。
彼女の方も同じだったらしく、
笑顔で「空きれいですね」ってそう話しかけてきた。
それが僕と彼女の出会いだった。

それから、幾度か同じ場所で顔を合わせることが会った。
けど、挨拶をする程度。
でも、ある日彼女が連絡先を聞いてきたのだ。
あとで聞いた話によると、どうも同じ匂いがしたからとのこと。
まぁわからなくもない。
何せ、ことごとく趣味や見方が一緒だったのだから。

そうやって、友達というか同士というか
そんな関係を続けていた。
でも、お互い惹かれあっていたのだろう。
僕が「付き合おう」って言ったら、あの笑顔で、すぐにOkしてくれた。

これから話すことは、ある秋から始まる僕と彼女の物語。
どうか最後まで読んでほしい。
彼女と僕に起こったことを知ってほしいから。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ