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□変化の時
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屋上に行って、麗菜の誤解を解いた。
そしたら、早くも告白の答えを聞けた。
あまりにも嬉しかったから、つい麗菜の事抱きしめた。
壊れてしまいそうで優しく、でもどこにも行かないように強く。
しばらくそうしていた。
それからとりあえず麗菜を葵の元において、俺は生徒会室に行った。
「悪い。今日はもう帰るな」
そう冬矢に言うと、
「まじかよ…」
と非難めいた視線を向けられるが、一瞬の後に
しょうがねーな。
そう冬矢は言って笑ってくれた。
そして、俺は急いで麗菜の元に向かった。
葵と一緒にいる麗菜は、なぜか俯きっぱなしで俺の方を見ようともしなかった。
さっきのはまずかったか?
と内心思うが、後の祭り。
「麗菜、送るけど…」
そう声をかけると、びっくりしたように顔を上げる麗菜。
それからコクリと頷いて、麗菜と俺は帰路についた。
葵も一緒に誘ったが
「ごめんね、ダーリンが待ってるのよ〜」
と上機嫌に手をひらひら振って、また明日と告げてきた。
「なら仕方ないな、じゃあ明日」
そう言って、俺は葵に別れを告げた。
隣では「ばいばい」と、麗菜が小さく葵に手を振っていた。
それから迷った挙げ句、俺は麗菜の手をとって家まで送り届けた。
振り払われたりしなかったから、多分嫌がられてなかったよな?
いつも以上に麗菜が大人しいのが気になったが、きっと平気だと俺は思う事にした。
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