戦国

□其れは清純無垢の華
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…―――
「佐助!あの花は何だ?」
「あれはアネモネの花ですよ。」
「あね…?」
「花言葉は清純無垢。」
「せい…?」
「あはは、ちょっと難しかったかな。もっと大きくなったら教えてあげますよ。」
「うむ!絶対だぞ!」
…―――

    其の花は清純無垢の華

「佐助!見事な花畑ぞ!」
「そーですねー旦那。」

上田城、城主真田幸村とその保護者…もとい護衛の佐助は小さな頃に春日山城に人質としていた頃、よく佐助と来ていたところであった。

「む。あの花は何だ!佐助」
「あーアレはですね…」

(あれ?)

幸村が訊いてきたのは幼少の頃に訊いた

「アネモネ」

の花だった。

(まぁ…覚えてないのもむりないか)
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