戦国
□武田軍の天孤様。
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・・・―――此処は甲斐の国、上田城。今日もこの城では"修行"が行われていた。
「うぉぉぉっ!!!」
一際声を上げているのは甲斐の若虎、真田幸村である。
たった今幸村の修行の愛絵をしているのが天狐仮面―――猿飛佐助。
カキィィン…―――
衣やbと刃がぶつかり合う音が森に響く…
そんな中、佐助は心の中で愚痴をこぼしていた。
(なーんでこうなったんかなぁ。)
事の発端は佐助の上司(?)――武田信玄からのその一言。
『幸村の所業を手伝わなければ減収。』
だった。
ただでさえ給料が安いのにまた下げられたらひとたまりも無い。
なのでやむなく修行を手伝うのであった。
(・・・で。)
それともう一つ、佐助には頭のいたい悩み事があった。