<新>本編
□†第T章――蒼天の出会い――
4ページ/37ページ
今気付く事と
後で
気付く事
【T章 蒼天の出会い】 ―― 一話 「出会いは、唐突に」
モンスター討伐の依頼人から報奨金を貰った2人は、賑やかな街の通りを歩いていた。
「どうやら、市場みたいですね」
彼はそう言って、にこりと笑う。
シュリもまた、つられて笑った。
――ここは、東の街 ‘シャイニング’。
東の地方では、一番大きな街といえる程の大きさである。
人口もかなり多く、その関係か、この街ではよく市場が行われている。
「足元に気をつけてくださいね。人、多いですから」
「判ってるよっ」
彼女はそう言って、明るく笑った。
と。その時。
ドンッ――。
――誰かに、ぶつかった。