ジェレミア×弟主





『おれ、大きくなったら兄さまのおよめさんになる!』



小さな頃にそう言ってきた可愛い弟。
その弟も大きくなり今では特派で一人前に働いている。
そんな立派になった弟はこれから先どうしたいのだろうか。
唐突に考えた小さなことだが、一度考えると気になる。



「兄様どうしたんですか?難しい顔をして……。」



自分の顔を覗き込み心配そうに尋ねてくる愛しい弟、思わず抱き締めたい衝動にかられるが兄としての威厳があるので我慢する。



「たいしたことはない、ただお前が将来どうしたいのだろうと思ってな。」

「俺の将来……ですか?」


一瞬キョトンとして兄の顔を見るが、そのあとフワリと笑った。



「俺は今の生活をずっと続けられたらいいなって思います。大好きな仕事をして、大好きな兄様と一緒にいれたらそれで満足なんです。
それでいつかは今よりもずっと性能のいいナイトメアを造るんです!戦場に出ている兄様たちの戦いがもっと楽になるように……。それが俺のやりたいことです。」

「………っっ!!」



あまりにも純粋で無垢な答え。
しかしジェレミアにとっては最高の答えだった。
気付いたときには弟を強く抱き締めていた。



「それでね、兄様……。



ヴィレッタさんみたいなお嫁さんをもらって兄様と3人で仲良く暮らすんです。」



最大の敵は特派の性悪眼鏡より自分の部下だと悟ったジェレミアだった。




(拍手ありがとうございました。実は弟主、強い女の人が大好きという裏設定。いつでも報われないのがジェレミアです。)





コメントくだされば泣いてよろこびます



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