同棲への道のり
□番外小話
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番外小話とは…
登場人物たちが普段よりも三割増しぐらいにハッちゃけながら織りなす駄文のこと
当然読まなくても本編に支障はございません
〜2話後〜
あらすじ:
転入してきた野球少年渡瀬クンが実は転入先に野球部がないことを並川クンに教えてもらったすぐ後の出来事
(※会話文のみ)
【理科室前の廊下にて】
「冗談、デスよね。」
「日本人嘘つかなーい。」
「意味わからん!なにそのハイテンションン!何が貴方をそんなにしたの!?」
「あの瞬間(トキ)のことを忘れたとは言わせないよ。」
「じゃあ本当に野球部がないってこと…?」
「そこはスル―か。ザッツライトよく出来ました。」
「ガーン!この世の中で、野球部がない学校が存在するなんて。」
「いや結構あると思うよ?進学校なら尚更必要ないでしょ。」
「ここ進学校じゃないよね!」
「ちまたでも有名な馬鹿校だね。」
「俺でも入れるようなとこだしね。」
「…今のでお前の期待値が10下がった。ちなみにゼロになった瞬間アレだから。」
「アレってなに?!ちなみに今の俺の数値はどれくらい?」
「30。」
「低っ!もともと40しかなかったの俺への期待値。もとから半分以下じゃん!」
「ちなみに最高値は1000ぐらい?」
「高っ!寧ろ想像していた以上に低かった!?」
「そう落ち込むなって、その程度だったってことがわかってよかったじゃないか。今この瞬間、現実と向き合うことが出来てさ。」
「それってよくあるフォローがフォローになってないってやつですよね?」
「そういえば君、さっき絶賛の使い方がなってなかったよ?減点5。」
「過去の汚点まで掘り返されたし!」
「そもそも転入してくる時に最低限のことぐらい調べてからおいでよ。」
「う。だって、来たくて来たわけじゃないもん…。」
「カッチーン。うーわ、今の結構キた。何それちょっとウチの学校なめすぎなんじゃない。」
「違うって!別にそんなつもりじゃ…。すみません。」
「まさか頭を下げれば許されるとでも思ってんの。」
「そんなに重い罪!?」
「……あのね、いくらウチの学校が昨今不良の溜まり場に落ちぶれ?試験を申し込みさえすれば受かる学校であっても?さらに言うなら、築何十年を売りにした式典なんかを最近やってたけども、ある意味立替も出来ない恥を晒しただけの痛い行事に終わり、式典中に暴動が起きて取材に来てた地元誌に見事にリークされて近所のみならず地区全体に報道でも晒される始末になったあげく?謝罪の会見で恥を上塗りするかのような、校長のヅラずれ事件まで起きて現在校長登校拒否中ではあるけどさ、あぁさらに言えば……」
「もう言わないであげて!!もうそれぐらいにしてあげて可哀相!?」
「あ、そう?とにかくそんな学校なんだよ。」
「…来たくて来たわけじゃありません。」
「ホントにね。」
「野球部さえあればなんとかなると思ったんだけど、いきなり挫折しそう。」
「挫折なんて言葉知ってたんだ、減点5。」
「まてまてまてまて。なんで減点!?おかしくないその計算方式!?」
「そして今この瞬間に罰ゲームが実行されることに…。」
「まてまてまてまて。あれれ?まだ点残ってるよね?!ちょっとだけど残ってるよね確実に。俺そのぐらいの計算は出来るよ。」
「おめでとう!今日は赤飯だ。」
「そんなにめでたかった!?この計算そんな難解だったか!?」
「さっきから(!)や(?)が多くて不愉快だから減点したぶんがあるんだよね。」
「頼んでもないのにネタばれしはじめたよこの人!ネタばれって人によってはものすごく不快にさせるから、了解を取ってからにしようね!!…そもそも期待値ってプラスアルファ的なものだよね、ゼロになってもなんていうか人間的にはありなんじゃないの?」
「そんなあまったれた事言ってるから、クラスメイトにはぶられるんじゃない?」
「古傷をぶり返させてきやがった!」
「大丈夫、俺は君のことは忘れないよ。特に今日君の身に起きたことは。」
「良いセリフが台無しだよ!俺にどんな罰ゲームが待ってるの!」
「大丈夫、俺は君の身のことは忘れないよ。」
「ただの微妙なセリフになっちゃったよ!」
………遅刻してきた罰として廊下に立たせていた二人だったが、その後、痺れを切らした担当教諭が二人を黙らせにくるまでこんな会話が延々と続けられたそうだ。
番外小話1 END
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