同棲への道のり
□番外小話
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番外小話とは…
登場人物が通常より三割増しぐらいハイテンションで織りなすお馬鹿な駄文のこと
〜6話後〜
あらすじ:
作戦会議半ばで並川に教室からつまみ出された渡瀬の行く末はいかに!?
【廊下にて】
※現在窓の外を哀愁漂わせながら眺めている並川と、正座の渡瀬とその他通行人。
「ごめんなさい、もうしません、許してください。」
「へぇ、 な に が ?」
「調子のりました申し訳ございません。」
「お前は知ってるか?世の中には謝って許されることと許されないこと、そして許してもいいけどこのままいびってた方が楽しいから、やっぱり許さないことがあるんだよ。」
「あれ、それ許してくれても良くない?」
「無駄。」
「無駄っ!?」
「いや無理。何故なら今、俺は、無償にお前に八つ当たりしたい気分だから。」
「なんて理不尽!」
「理不尽?なにをいまさら。…いいか、世の中には理不尽なことで満ち溢れているんだ。そんなこともわからないお前にはやはりわからせてやらないといけないな、身体で。」
「身体で!?」
「脱げ。」
「脱ぐの!?」
「そして剥ぐ!」
「何を!」
「ナニを?」
「本当に何を!!」
「いいから脱げ。でないと脱がす。」
「もうヤダこの子!!」
「はぁこれだから無知なやつは…。お前は知りたいと思わないのか?未知の世界というものを。」
「み、未知の世界…?(ごくん)」
「そう。この世界に溢れる未知の領域、その身体一つで感じられる甘味な世界を。」
「………。」
「感じたくはないか?感じたいだろ、感じたくなってきただろ?きたよね?」
「…(ごくん)ど、どうやって?」
「脱げ。」
「そこに戻んの!」
「嫌なら脱がす。」
「もうわかった、わかりました!ゴソゴソ(脱衣)」
「下もだ。」
「え、マジで。」
「マジだ。」
「それはあれだ、まずくない?」
「仕方ないからパンツは許す。」
「パンイチもきつい!」
「要は海パンと同じさ。」
「あ、ならいいか。ゴソゴソ」
「(…いいのかよ。)よし、脱いだら走れ!」
「この恰好で!?」
「そうさ!走った先に、あの廊下の先にお前の新しい世界は待っている!」
「!!わかった!(ダッシュ)」
※そして、渡瀬は新世界という名の生徒指導室へ旅立ったのだった。
〜完〜
「………。」
「あ、あの、な、並川くん。」
残された並川の横には、何故か委員長がいた。
「…………『そして彼は風になった』。」
「じゃないよー!!何やってんの君ら!二人が騒いでるって聞いて慌てて来てみれば、というか何そのプレイ!何この露出&放置プレイ。こんな公衆の面前でナニ繰り広げてるんだよ君ら!」
「あれ、いたの委員長。」
「今問題視しているのはそこじゃないよ!肝心なのは、寧ろ問題なのはそれで言う通りに脱いじゃう渡瀬君だよ。なんで脱ぐの?脱いじゃったの?さっきの脱ぐとこだった!?」
「脱ぎたかったんだよ、きっと。」
「そうか! 並川君はそんな常人では計り知れない潜在的な彼の本能を引き出したということなんだね。そして解き放たれた渡瀬君は本来の姿を取り戻したと。」
「うん、裸(一応パンツ一丁)が奴の本来の姿であっていいわけ?」
「あぁ! そしてそんな二人は切っても切れない絆を結び、どんな姿であっても受け止め受け入れそして……」
「…裸(パンツ)はできれば遠慮したいな。」
「いや! そもそも凶悪な本能を呼び覚ましたその時点ですでに二人の間には既に。いつの間に!まさか俺としたことが馴れ初めを見落とすなんてーー!!」
※委員長脱兎。
「…………。」
「……ヒロ。」
「…………『そして彼らは風になった』。」
「馬鹿言ってないで回収してきなさい。」
裸(パンツ一丁と、靴下)で爆走する渡瀬と、荒い息を吐きながら走り抜ける委員長。
と、委員長って何気に面白いなとか思ってるマイペースな並川と、もう見えなくなった友人をただただ心配する七瀬。
と、それらを笑顔で捕縛してきた担任の柏木教諭の姿をみて、クラスメイト一同は思う。
「「「クラス替えを所望します!!」」」
オチなし!強制終了。
番外小話2 END
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