妄想ブック

□学園王子様
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第一話 王子様見参!
とある学園にNo.1の男のコ、光一がいた。光一は女のコからモテ、他の学校の生徒からも噂で広まり毎日校門にはたくさんの女生徒がいるほど大人気だった。
光一のあだ名は王子。各学校には『王子様ファンクラブ』があった。
そんなデッカイことになってることに知ってか知らずか…光一は周りの女のコ達には興味がなかった。
いつも素通りしていく光一。『キャ〜』という黄色い歓声にも耳むけず、ただクールに通り過ぎていった。
それでも光一はカッコイイらしくファンは日に日に増えていった。
高校三年生の光一は女生徒の推薦で生徒会長に選ばれた。だがほとんど業務をこなしていない光一は正直選ばれて迷惑していた。それでもファンのいきおいはおさまらず逆にクールなとこがより強調され、ヒートアップしていた。
そして昼休みでも…一目でも光一の食事シーンを見ようと教室の周りにはファンが囲っていた。光一は無視するものの…視線をむけられては食べにくい…。光一はこの生活にうんざりしていた。
「・・・・・(怒)」
一方…光一と同じクラスにヒカリという女の子がいた。ヒカリは地味で恋愛経験ゼロ。だから光一がどうしてモテるのか分からなかった。それに昼休み毎回キャーキャーいってるからヒカリにとってはうるさかった…。だからヒカリは毎回屋上へと逃げていた。屋上は立入禁止だから誰も来ない。カギがあいてることを知っているヒカリにとっては屋上が唯一の憩いの場だった。
けど地味なヒカリには友達がいなかった。本人いわく深く考えてない性格なので一人のん気に今まで過ごしていた。
そんなある日の昼休み。いつものように屋上に行くと…いつものようにデッカイ空があった。
「あぁ〜気持ちぃ〜。」
ぐぐっと背伸びをするとある人影に気付いた。
「!!」
光一クン…!?
〔次回更新日:2月8日日曜日〕
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