切り捨てられた
想いが…

今にも
その姿消してゆく

誰も守ってなんかくれない

独り…
空に
さようなら。



まるで昨日の事のように

輝かしい太陽を浴びた初夏の記憶

日付を綴る度に喜び明日を夢見ていたけれど…


もう


孵らない
この姿は…

孵らない
あの日のようには…

孵らない
心は既に腐敗…。

殻の中
空に死す想い
葬…。


切り離された関わり
裏切りの数だけ又人を信じなくなって

ありふれた日常に憧れて人波に身を委ねる…

誰も救ってなんかくれない白紙の日記

今では…。

痛みばかり与えられて
口もきけない、声も出せない…


もう…。


孵らない
生まれ変わる事さえ不可能
低脳の僕は自我を恨むけれど

孵らない
あの瞬間のような


感情は一切
もう得られない…


殻の中
空に死す歌
心の中
白死の祈り
葬…。



帰らない時間だけをただ苦しむ僕はもう


元の姿に帰れない…。


両手をどれだけ伸ばしても

あの日の無知で無垢なる赤子には


孵れない

[TOPへ]
[カスタマイズ]




©フォレストページ