超短編
□ひざ枕
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ポカポカ陽気の昼下がり
春を告げる風が庭の木々達を揺らし、葉っぱが音を奏でる
さらさらと指通りの良い濡れ羽色の髪
「こんな穏やかな顔みたら、みんな驚くわね」
くすくすと目を細め優しく頭を撫でる
「ん…」
「そろそろ起きますか?」
まだぼんやりと空をさ迷う瞳
「もう少し、このまま…」
そう言ってまた夢の世界へと旅立つ
「ゆっくりおやすみなさいな。剣八さん…」
貴方の帰る場所に
いつでも私がいますから
end
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