Juliet castle
□その唇で誓いを
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山本の熱い吐息が頬を撫で、俺の耳朶を甘噛みする。
「獄寺、体勢変えるからなっ」
正常位でベッドに仰向けになっている俺の腰を山本が両手で持ち上げて、俺をうつ伏せにする。
その際の動きで、山本の陰茎がずるりと抜けた。
「俺の尻、あんまり見んなよ」
うつ伏せになった俺は当然山本に尻を曝け出す姿勢になっている。
「やだ。俺は獄寺の尻好きだぜ」
「ばっ!恥ずかしいこと言うな!」
山本が俺の尻を両手で優しく揉んでくる。
「肌白いし、尻の肉付きいい具合だし。恥ずかしがる必要なくね?」
な?と言われ、ちゅうと軽く肌を吸われて思わず赤面する。
「んなことより、早くいれ直せぇ・・・!」
「うん、獄寺」
慣らされた肛門に巨大な質量が入り込み、律動がわずかな痛みと激しい快楽をともなう。
「っやまもと・・・って・・」
「え?」
「好き、だって・・いって」
「獄寺、好きだぜ。誰より、何よりっ・・・!」
「ああっ・・・」
ドクドク、と俺の中で山本が果てて俺も続いて果てる。
今の俺の言葉なんて、山本は少しも気に留めないのだろう。
俺はガキの頃からの癖で、他人に言葉を強要してしまう。
常に孤独だった俺は、言葉以外の寂しさを紛らわす術を知らなかったのだ。
「獄寺、愛してるよ」
ぎゅうと抱きすくめられ、手を握られる。でも、今は違う。
俺には、山本がいるから。