版権小説。。。
□Honey Tea
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おだやかな日曜日の午後。
やわらかい風が開け放たれた窓に吸い込まれていく。
ここはいちご舎ミアトル寮の一室。
蒼井渚砂と涼水玉緒のお部屋。
しかし今は玉緒は外出中。
そして渚砂は午後の陽気に眠気を誘われ、1人お昼寝していた。
・・・ハズだったのだが。
ふかふかのベッドで眠っていた渚砂は木の葉が風に揺れる音で目を覚ました。
「・・・んん――っと。うぅ・・むにゃむにゃ」
伸びをして顔をこすってからあくびを一つ。
チラチラと白いカ−テンが揺れているのが目に入り、窓が開いていることに気付く。
「あれ?何で開いてるんだろ・・・。」
閉め忘れてたっけと思いながら窓の方へ行こうとして起き上がった
ハズだった。
その瞬間
ぐいっ。
誰かに腕を引っ張られ、何故だかもう一度布団の中へ入ってしまった。
"あ、あれれ?今、誰かに引き戻された―!?どうして?誰!?"
突然の事態に頭の中がグルグルしてくる渚砂。
身体をひねりゆっくりと、恐る恐る振り返ると・・・・